推定構築時間: 1.5 SBU 推定必要ディスクスペース 130 MB |
このパッケージはデフォルト最適化フラグ( -march 及び -mcpu オプションを含む)を変更するとおかしなふるまいをすると知られています。 ですから、たとえば CFLAGS や CXXFLAGS のような、デフォルトの最適化を書きかえるような何かの環境変数を定義したなら、GCC を構築する時に、その設定を解除するか、修正するようお勧めします。
これは古い版の GCC で、これを第 8 章 Linux カーネルをコンパイルするという目的のためにインストールします。 このバージョンは、特に安定していることが必要なときに使うようカーネル開発チームによって推奨されています。 GCC の最新版は Linux カーネルのコンパイルに対して十分なテストを受けていません。新しいバージョンを使ってもうまくいきそうですが、カーネル開発者達のアドバイスに従って、ここではカーネルをコンパイルするのにこのバージョンを使います。
Note: ここでは C++ コンパイラやライブラリをインストールしません。しかし、それらをインストールしたい理由があるかも知れません。 より詳しい情報は http://www.linuxfromscratch.org/blfs/view/stable/general/gcc2.html で見つかるでしょう。
この古い版の GCC を、すでに /usr にインストールされているシステムの GCC との干渉を避けるために、非標準的なインストール場所である /opt ヘインストールします。
パッチをあててちょっとした調整をします。
patch -Np1 -i ../gcc-2.95.3-2.patch patch -Np1 -i ../gcc-2.95.3-no-fixinc.patch patch -Np1 -i ../gcc-2.95.3-returntype-fix.patch echo timestamp > gcc/cstamp-h.in |
GCC 文書は、ソースディレクトリとは別の構築専用ディレクトリでコンパイルするよう勧めています。
mkdir ../gcc-2-build cd ../gcc-2-build |
コンパイラをコンパイルしてインストールします。
../gcc-2.95.3/configure --prefix=/opt/gcc-2.95.3 \ --enable-shared --enable-languages=c \ --enable-threads=posix make bootstrap make install |